コミュ障の人は話す時に、どうしてもあせってしまう傾向がありますよね。

 

それは、

目の前に相手がいると「すぐに返事をしなければ!」と思う気持ちからきていると思います

 

しかし、インターネットでの交流はチャットのようなリアルタイムでなければ、ゆっくりと考えることができます

 

つまり、

コミュ障の人にとっては「あせらなくていい」という大きなメリットがあるということ。

 

しかし・・

それでもうまくインターネットで交流できない人もいますよね

なぜでしょうか?

 

原因は色々ありますが、「人にどのように話せば(書けば)伝わりやすいのか?」

まず、その点から見直していく必要があるでしょう。

 

そのひとつが、

「主語を入れて文章を書くクセをつける」

ということです


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主語を入れることで伝えやすくする

日本語は主語がなくても「意味が通じる」という特徴があります

 

※たとえば「私」という主語がなくても・・

 

 

堀内さん堀内さん

今日は疲れちゃった

 

 

2

うん。そうだね~お疲れさま~

 

 

 

このように、主語がなくても、相手は「ああ、自分のことを言っているのだな」と何となく察してくれますよね。

 

しかし、英語はそうはいきません

I am tired

私は疲れた)

と、このように「I am」という主語を入れてことで、相手に「ああ、自分のことを言っているのだな」とわかってもらえます。

 

そんな英語とちがい、日本語は主語がなくても「相手に察してもらえる言語」です

しかし、時には誰のことを言っているのかわからず、伝えたいことが伝わらないこともありますよね。

 

そこで、確実に相手に、「自分の言いたいことを伝えたい時」には、英語のように主語を入れるようにしましょう

 

とくに、自分の気持ちを伝えることが苦手なコミュ障の人は、「主語を入れるクセ」をつけることで、今までよりもグンと相手との交流がラクになるはずです。

文章ではとくに主語が必要

主語がなくても通じるのは、リアルの会話で相手が目の前にいるというシュチエーションのときですよね

 

しかし、

そのままの会話を文章に書くと、「相手に伝わりにくい内容」になってしまうでしょう

なぜなら、文章では、伝えたい相手が目の前にいません

そのため、主語がないと誰のことを指しているのか、わからない意味不明な文章になってしまうのです

 

かといって、気をつけたいのはすべての文に主語をつけてしまうと、うっとうしくなるということ。

たとえば、下の例文で考えてみましょう

 

私は、風邪を引いて体調を崩してしまいました

今日は、大切な会議がある日だったのですが、私は、お休みをもらいました

やっと回復したので、明日、私は、仕事にいけそうです

このように、「私」が入りすぎると、読んでいて少しうっとうしい文章になりますよね。

そこで、最初の「私」だけを残してあとは省いてみましょう

 

 

私は、風邪を引いて体調を崩してしまいました

今日は、大切な会議のある日だったのですが、お休みをもらいました

やっと回復したので、明日は仕事にいけそうです

 

スッキリしましたね

 

内容に入る最初の文に「私は」という主語があるのであとは省略しても誰のことか伝わります

 

このように主語をつけるときは、加えすぎないことも大切。

 

この注意点だけ、覚えておきましょう。


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「私」をつけることでアイデンティティがもてる

主語をつけることは、相手に言いたいことを伝えやすくするだけではありません

言葉や文章に、「私」をつけることによって、自己が思っているイメージをさらに強くして貼りつけることができます

 

それは、どういうことでしょうか?

 

※たとえば私をつけずに自分の気持ちを言葉(文章)にした場合・・・

 

 

堀内さん堀内さん

今日は、大好きな舞台が観れて嬉しかった~

 

 

このような言葉を発したとき、今日の嬉しさが自分自身でもう一度、認識できますよね

 

 

 

※では、「私の」という主語をつけて発してみましょう

 

 

堀内さん堀内さん

今日は、私の大好きな舞台が観れて良かった~

 

 

どうでしょうか?

「私の」という主語を入れるだけで、嬉しかった!という気持ちがさらに強まったような気がしませんか?

これは、主語を入れることで、

 

客観的な視点で、自分を見つめることができる。

 

つまり・・

 

今日は、私の大好きな舞台が観れて嬉しかった~

 

堀内さん堀内さん

そうか~今日、私は(客観的)私の大好きな舞台が観れて嬉しかったんだ

 

このように「私は」を入れることで、客観的に自分を見つめることになり、その思いをさらに噛みしめることができるのです。

アイデンティティとは「自己と自己のイメージが一致すること」

アイデンティティをしっかりもつことはとても大切なこと。

なぜなら、周りに関係なく自己というイメージを確立できるからです。

 

しかし、だからこそ、気をつけなければならない点があります

それは「ネガティブなことで、アイデンティティを確立してしまわない」ということです。

 

つまり・・

 

堀内さん堀内さん

私は嬉しくない

 

堀内さん堀内さん

私は楽しくない

 

堀内さん堀内さん

私はできない

 

などなど・・

※ネガティブことに「私」という主語を使いすぎてしまうと・・

「ネガティブに同化したアイデンティティになる」

 

 

しかし、その逆、

つまり・・

 

堀内さん堀内さん

私は嬉しい

 

堀内さん堀内さん

私は楽しい

 

堀内さん堀内さん

私はできる

 

などなど・・

※ポジティブなことに「私」という主語をつけていくと・・

「ポジティブに同化したアイデンティティになる」

 

このように、できるだけ、ネガティブでなことでアイデンティティを確立することを避け、

「自分で意識してポジティブなアイデンティティを確立すること」がとても大切です。

 

また、アイデンティティをしっかりもつということは自分に対して責任をもつこと。

それは、良いことがあったときも、悪いことがあったときも、つねに自分をみつめることができるということです。

 

もしも、アイデンティティがしっかり確立されていないと・・

「社会は」、「学校は」、「友達は」という、自分以外の主語ばかりになり、

結果、困難にぶつかると、外部の責任にして逃げてしまうことになります

 

これでは、ますます、コミュ障に拍車がかかり、自分に対して自信がもてなくなってしまうでしょう

それを防ぐためにも、私たちが思っている以上に自分のアイデンティティをしっかり確立しておくことは大切なことなのです。

 

まずは文章からクセをつけよう!

では、早速、試していきましょう!

 

■コミュニケーションがうまくできるために!

■自分のアイデンティティをしっかり確立するために!

 

少しずつ「主語を入れる」というクセをつけていきましょう。

 

まずは文章で交流できるインターネットから。

先述したように、インターネットでの交流はリアルタイムでない限り、あせる必要がありません

主語をきちんとつけて、相手に内容がしっかり伝わるかどうか、ゆっくり考えながら作成してください。

 

このように「主語を入れて文章を書くクセ」をつければ、リアルでのコミュニケーションでも必ず生かすことができるようになるでしょう。

 

主語をつけると内容が伝わりやすくなる!

アイデンティティも強くもてる!