コミュ障の人は、とにかく人間関係に対して自信がない状態になっていると思います。
そんな状態で、いくらコミュニケーション本にあるノウハウを実践しても、なかなかうまくいきません。
そこで、少しハードルを下げてみましょう。
まずは、バーチャルの世界から「他人と交流すること」に慣れるのです。
今では誰でも簡単に、インターネットのsnsを使って他人とコミュニケーションをとることができますよね。
それをおおいに利用してみましょう!
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目次
ネットでのコミュニケーションはとりやすい
以前の記事でご紹介した「他人が決める印象の割合」を思い出してみましょう。
(記事参照:笑顔がコミュニケーションに必要な理由とは?)
このように他人が決める印象というのは、話の内容や話し方よりも、外見の雰囲気が半数以上も占めています。
ところが、ネットでのコミュニケーションでは「外見の雰囲気」は入りません。
つまり、「話し方38%」と「話の内容7%」の合計45%でいいわけです。
これはどういうことかというと、「外見の雰囲気55%」がないぶん、相手があなたを決める印象は「話し方」と「話の内容」に集中するということ。
コミュ障の人は、「相手の目が見れない」、「自分の容姿に自信がない」など、自分の外見の雰囲気が気になってオープンになれない人がたくさんいると思います。
その苦手な「外見の雰囲気」を、気にしなくても良いネットでのコミュニケーションは、他人との交流を練習するにはもってこいの場なのです。
なぜネットでもうまくできないのか?
リアルでは他人とのコミュニケーションは苦手でも、ネットではとてもうまくやっている人もいるでしょう。
しかし、ネットでもうまくコミュニケーションがとれない人もいると思います。
この場合、何がいけないのでしょうか?
それはつまり、「話し方」と「話す内容」に原因があります。
「外見の雰囲気」がわからないということは、相手はあなたのことを「話し方(文章の書き方)」と「話す内容(文章内容」ですべてを判断しているからです。
では、どのようにネットで他人と交流していけば良いのか、ひとつひとつ詳しくみていきましょう。
好感がもたれる「話し方(書き方)」
ネットでもうまくコミュニケーションがとれない人は必ず何かの原因があります。
私たちがリアルの世界でもネットの世界でも忘れてはいけない基本中の基本が、
「他人に対する尊重」です。
たとえば、ネットで多くみかけるのが、初対面の時からいきなり「タメ口」というもの。
「ネットだから」という気持ちの緩みからきてしまうものですが、これをリアルの世界に置き換えたらどうなるでしょうか?
あなたの家の玄関インターホンがなりました。
扉を開けると見知らぬ人がたっています。
絡もうよ
え?
いきなりこんなこと言われたらあっけにとられてどう対応していいかわかりませんよね?
怖くなってドアをバタン!と閉めてしまうでしょう。
確かにネットはリアルよりも気楽に交流できるツールです。
しかし、つねに忘れてはいけないのが、文字の向こうにいるのは同じく生身の人間であること。
初対面の時はそれなりの礼儀をもって接する必要があります。
では、どのような文章の書き方が良いでしょうか?
実際は文章として伝えるわけですが、ここはリアルを想定し、相手が目の前にいると思って挨拶を考えるのがコツです。
では、うさきち先生に見本をお願いしましょう。
初めまして!堀内さん。私はうさきちといいます。あなたのプロフを見ました。私も同じく料理が大好きです。いろんな情報を交換したいのでぜひフォローさせてください
さすがうさきち先生ですね!
このような挨拶ならば、もらった方も安心できます。
では、相手になったつもりで挨拶を返してみましょう!
初めまして!うさきちさん。フォローありがとうございます!こちらこそよろしくお願いします
このように、相手と本当にリアルで向き合っているつもりで、自己紹介をし、訪問した理由を話してから友達申請をしましょう。
何度もいいますが、
「相手と本当に向き合っているつもり」
これが重要です。
ネットでは瞬時にたくさんの人に友達申請ができますが、そのひとりひとりに対して、この気持ちを忘れないように対応しましょう。
そして少しずつ心の距離が近づいていくのを確かめながら、敬語から離れていきます。
そうすると自然な形でじょうずにコミュニケーションがとれるようになるでしょう。
ネットが普及してもうかなりの年数がたちました。
そのため、ネットに対する「慣れ」から、私たちはどこかに礼儀を置き去りしてしまい、あやふやにしている傾向があります。
ですが、ネットの世界でも初対面は礼儀を忘れないように心がけたいものです。
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好感のもてる「話の内容(文章内容)」
では、好感のもてる文章内容とはどういうものでしょうか?
それはずばり「素直な文章」です。
具体的にみていきましょう。
ウソをつかない文章
ネットはウソと事実が混ざり合った世界です。
リアルでその人物を知っていれば「ウソをついている」とわかることでも、ネットではわかりません。
とくに匿名投稿できるサイトではウソが蔓延していますよね。
確かに正直に名乗らなくても発言できるというネットの利点はあるでしょう。
しかし、そこでも最低限のマナーとしてウソはよくありません。
なぜなら・・
相手の信頼を得られないばかりか、自分に対しても信頼ができなくなるからです。
ネガティブさを隠さない
では、好感がもたれる文章とは、どんな内容でしょうか?
それは間違いなく「ポジティブな文章」でしょう。
読んでいても楽しい気持ちになるし、気軽に「いいね!」を押したくなるからです。
しかし、よくポジティブばかりの内容を書いている人がいますよね。
でも、これでは本当に良いコミュニケーションはとれません。
一見、フォロワー数も多くて充実しているように見えますが、ひとりひとりの関係でみれば上辺だけのものがほとんどでしょう。
もちろん、これでも良いという人はそれで全然okなのです。
ただ、リアルのコミュニケーションの練習台として交流したい場合は、あえてネガティブさも出すことがステップアップにつながります。
え?でも、ネガティブなことを書いたら嫌われない?
大丈夫!書き方を工夫すれば良いんだよ
書き方を?
では、うさきち先生の言う「書き方の工夫」とは具体的にどうすれば良いのでしょうか?
ネガティブとポジティブの順番
自分の気持ちを発信したいとき、コミュ障の人はネガティブ思考にどうしてもなりがちです。
ですが、それではダメだと無理やりポジティブなことを発信する必要もありません。
辛いときは辛い・・
と、ネガティブなことも素直に発信しましょう。
ただ、重要な注意点があります。
それは「辛いだけの文章」で終わらせないこと。
たとえば、次のような文を見てあなたは「いいね」をつけたくなりますか?
「今日は何もかも最悪な日だった。体調が良くないうえに、仕事ミスって上司にキレられたし( `Д´)ノ」
このような終始ネガティブな文章に「いいね」をつけることは誰でもためらうものです。
そこで、ひと工夫しましょう。
「今日は何もかも最悪な日だった。体調が良くないうえに、仕事ミスって上司にキレられた( `Д´)ノ。でもまぁ、こんな日もあると思ってまた明日から頑張ろうo(・ω・´o)」
このように、ネガティブで終わらせずに、ポジティブな気持ちで締めくくることでガラリと雰囲気が変わります。
むしろ最初の文章では近づきがたい雰囲気だったのが、逆転し、共感がおこり応援したい雰囲気に変わりましたよね。
つまり、ネガティブだけで終わらず、最後にポジティブな内容で締めることで「いいね」がつきやすくなるのです。
「嫌なこと」の発信には注意
ネガティブなことでも、とくに細心の注意を払って発信しなければならないのが「嫌なこと」です。
その内容が「あなたの個人的」なことならば良いのですが、
たとえば、このような・・
「お母さんが嫌い!」
これは個人的な「嫌なこと」であり、他人が見ても気分を害しませんよね。
しかし、公の内容には要注意です。
たとえば、
「●●っていうアイドルが大嫌い!」
「●●みたいな職業は最悪!絶対やりたくない」
このような「公の内容の否定」は、ネットという多くの人が目にするものに発信すると、ごくささいなことでも炎上してしまうことがあります。
なぜなら、そのアイドルが好きで応援している人もいますし、その職業が好きで働いている人も大勢いるからです。
どうしても発信したい場合でも、「なぜ嫌なのか?」その理由と、好きな人たちの気持ちを配慮した書き方が必要になるため、とても難しくなります。
このような、公の内容の否定は、ネットのような不特定多数の人が見るものには発信しない方が無難でしょう。
たかがネット、されどネット
ネットが普及してからというもの、今はリアルではなく、ネットがきっかけで結婚する人も大勢いる時代です。
つまり、ネットでの交流は、リアルの交流とほぼ変わらないということ。
むしろ、「外見の雰囲気」はわからないため、相手を内面から知ることができます。
それは、外見の雰囲気に自信がないコミュ障の人にとっては嬉しい利点でもありますよね。
すでに何らかの形で、ネット上で自分の意見を発信している人もたくさんおられると思います。
ですが、もう一度、「生身の人と交流をしている」という原点に戻ってみましょう。
また、ネットの世界でもコミュニケーションが苦手という人は、自分の発信している文章、相手へのコメントを見直してみてください。
そして、今回ご紹介したコツと注意点に気をつけて、ぜひ、もう一度チャレンジしてみてください。
たかがネット、されどネット
ネットであっても、「生身の人と向かい合う気持ち」で交流すれば、リアルでのコミュニケーションにおおいに役立てることができるのです。
ネットのsnsは気軽にできるコミュニケーション
まずは他人との交流に慣れてみよう!