前回の記事では、「相手を外側から褒める方法」をご紹介しました。

相手に謙遜されない褒め方をしよう!初めは外側から褒める!

 

では、いよいよ、相手の内側を褒めてみましょう!

 

しかし、内側はとてもデリケートな部分。

 

相手のその中に入るには、少し勇気がいりますよね

 

ですが、

だからこそ、「心にずっと残る言葉」を伝えることができるのです。

 

では今回は、「相手の世界から」「私の世界から」の視点で褒める方法を学んでいきましょう。


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褒めるときの視点は2つに分かれる

言葉で相手を褒めてあげたいとき、

 

「相手の世界から」

 

「私の世界から」

 

この2つの視点に分かれます。

 

「褒めること」

実はそれだけで、相手を承認したことになるので、どちらでもokなのですが、どうせなら相手の心に深く残る褒め方をしたいですよね

 

結論から言えば、それは、

「私の世界から」の視点で褒めた方が相手の印象に強く残ります。

 

では、なぜ、「私の世界から」の視点で褒めた方が良いのでしょうか?

 

このことを学んで、より良いコミュニケーションに役立ててみましょう!

「相手の世界から」の視点とは

では、まず、「相手の世界から」の視点とはどのような褒め方でしょうか?

 

 

堀内さん堀内さん

あなたは本当に優しい人ですね

 

 

2

え?そうかな、ありがとう

 

 

 

 

松山くん松山くん

キミの今回のプロジェクトすごく良かったよ

 

 

4

どうも

 

 

このように、「相手の世界から」の視点とは、

相手の行為や存在そのものに対して、相手の立場から伝えること。

 

もちろん、心がこもっているのならば、相手は承認されたと認識して喜んでもらえるでしょう

 

しかし・・・

気をつけないと、次のようになってしまう場合もあります

 

 

松山くん松山くん

キミはホント素晴らしいよ!真面目だし!努力家だし!

 

 

11

え?いやぁ・・そんなことないよ

 

 

このように、無理やり、褒めよう!褒めよう!として、相手が受け取りきれないほど、伝えてしまっては意味がありません

 

なぜなら、相手は自分とはちがう世界に生きているからです

他人は理解できない!あきらめよう!

このように、いくら、相手の立場からシミュレーションしても、それは憶測。

相手にとっては真実と限りません。

 

そのため・・

 

友達

この人は本当にボクのことを知っていて褒めているのかな?

 

 

相手にこのように思われてしまっては、せっかくの褒め言葉が逆効果になってしまいます。

さらに、前回の記事 「相手に謙遜されない褒め方をしよう!初めは外側から褒める!」でもご紹介しましたが、謙遜されやすいのも欠点でしょう。

「私の世界から」の視点とは

では、次に「私の世界から」の視点とは、どのような褒め方でしょうか?

 

 

堀内さん堀内さん

私は、あなたといるとすごく楽しい!

 

 

笑顔

わあ!そうなんだ!嬉しいな

 

 

 

 

松山くん松山くん

ボクは、今回の仕事、キミがいてくれたおかげで本当に助かったよ

 

 

13

そっか~、役に立てて嬉しいよ

 

 

わかりやすく、「私は」「ボクは」をつけてみましたが、実際は省略してもかまいません。

 

このように、「私の世界から」の視点とは、

相手の行為や存在そのものに対して、私自身が感じたことを伝える

 

このような褒め方になります。

そして、この褒め方は私自身が感じたことなので、相手に謙遜されることなく受け止めてもらえるでしょう。


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効果的なのは「私の世界から」の視点

では、「相手の世界から」「私の世界から」

この2つの視点の褒め方、

どちらが相手の心に残りやすいでしょうか?

 

それは、先述したように、「私の世界から」の視点の褒め方です。

 

何度もいいますが、相手は自分とはちがう世界に生きています。

 

つまり、

「相手は相手の世界だけ」、「私は私の世界だけ」で生きているということ。

 

そこで・・

「私の世界から」という視点から褒めると、相手は・・

 

 

2

自分の存在がこの人の世界に影響を与えたんだ

 

 

このように思うのです。

ではなぜ、それが印象に残る効果的な褒め方といえるのでしょうか?

他人の世界でも認められたい

承認欲求とは、「睡眠」、「食欲」、「性欲」と同じくらい重要な欲求でしたね。

(記事参照:「なぜ褒めると効果があるのか?承認欲求の成り立ちを知ろう!」

 

つまり、

 

褒められた=承認された

ということになります

 

では、「相手の世界から」「私の世界から」の視点の褒め方の違いを、相手の立場になって、もう一度みてみましょう

 

 

■「相手の世界から」の褒め方

 

堀内さん堀内さん

あなたは本当に優しい人ですね

 

 

2

え?そうかな、ありがとう自分の世界を承認された)

 

 

 

 

■「私の世界から」の褒め方

 

堀内さん堀内さん

私は、あなたといるとすごく楽しい!

 

 

笑顔

わあ!そうなんだ!ありがとう!他人の世界でも承認された)

 

 

このように、「相手の世界から」の視点の褒め方は、相手にとっては、自分の世界だけの承認にすぎません

 

しかし、

 

「私の世界から」の視点の褒め方は、相手にとっては、他人の世界でも承認されたと感じることができるのです。

人は誰でも自分の居場所を確認したい

「自分の世界だけでなく、他人の世界でも承認された」

 

それは、

自分という存在を、他人の世界でも認識されているということ。

 

言いかえると・・

「自分の存在価値が、他人の世界で確認できた」、ということです。

 

これはとても重要なこと。

 

なぜなら、

この社会という、他人の世界に囲まれている私たちは、そこに自分の居場所を求めているからです。

 

そして、つねに他人の世界にも自分の居場所がきちんとあるかどうか、確認しておきたいものなのです。

 

そこで、

「私の世界から」の視点で褒めてあげることによって、

相手は「他人の世界でも承認された」と感じ、自分の居場所を確認できるのです。

 

このように、

「相手の世界から」の視点で褒めるよりも、「私の世界から」の視点で褒めるほうが、相手の嬉しさも倍増し、心に残りやすいのです。

 

気持ちを言葉に表そう!

このように、相手を褒めよう!褒めよう!と無理に考えるよりも、

まずは・・

自分自身が、相手に対して嬉しかった、助かった、という気持ちを素直に言葉で伝えてみましょう!

 

その言葉に、ウソはありません。

間違ってもいません。

なぜなら、あなた自身が感じた気持ちだからです。

 

ですから、

 

堀内さん堀内さん

こんなこと言ったら恥ずかしいな

 

なんて思わずに・・

 

堀内さん堀内さん

あなたがいてくれて嬉しい!

 

 

このように、相手の行為、存在そのものに対して、嬉しい、助かった!と思ったときは、それをストレートに言葉に表しましょう。

 

それが、どんな褒め言葉よりも、相手の心にずっと残る大切な言葉になるのです!

 

私(自分)を軸にした褒め言葉は真実。

だからこそ、相手の心に強く残る!