他人とのコミュニケーションを上手に築いていくために、

褒める

という、大切な方法がありますよね。

 

しかし、「褒めることが良い効果を生む」とわかっていても、やみくもに褒めていては効果がありません

なぜなら、褒める言葉に気持ちが入っていなければ、どんな素敵な褒め言葉を使っても相手の心に届かないからです。

 

自然な形で相手を褒めれるようになるためにも、まずは・・

 

人はなぜ、褒られると嬉しいのか?

 

その成り立ちを詳しくみていきましょう!


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「褒める」とは相手を承認すること

私たちはどんな時に相手を褒めるでしょうか?

 

■役立つことをしてくれたとき

■素晴らしいことを成し遂げたとき

 

いろんな場面がありますね。

共通点としていえるのは・・

「相手を認めてあげたい!」と、思ったときではないでしょうか?

 

それはつまり、相手を承認したということ。

 

褒める=承認する

 

このことから、なぜ褒めると良い効果があるのか?

それを考えるには、まず「承認するとはどういうことなのか」を、探っていく必要があります!

誰でも持っている承認欲求

人間はたくさんの欲求をもっていますよね

 

ところでそもそも欲求とは何でしょうか?

 

それは・・

「不足している」と思ったことを、「満たしたい」

と、強く願うことです。

 

ところで、欲求にはさまざまな種類がありますよね

睡眠欲、食欲、性欲の三大欲求に加えて、自己顕示欲、財欲、物欲など・・

このようにたくさんあります。

 

しかし、何に対して「不足している」と思うのかは人それぞれであり、どの欲求をもっているかは個人個人でちがいます。

 

ですが、承認欲求は特別な欲求であり、

 

三大欲求と同じように、私たち人間が生きていくうえで、必ず誰もが持っている欲求なのです。

 

では、なぜ、承認欲求がそれほど重要なのでしょうか?

他人との協力が生存していくための原点

承認欲求とは、「相手に認められたい」と思うことですよね。

ではなぜ、「認められたい」という欲求が、私たちにおこるのでしょうか?

 

「相手に認められたい」と思うことは、「仲間が欲しい、協力者を得たい」ということ。

 

そしてそれは・・

私たちが安全に生き延びていく手段として必然的におこるのです

 

人類は今も昔も変わらず、他人と協力することで生き延びてきました。

 

とくに昔は、他人と協力しなければ、たったひとりでは無力であり、襲ってくるさまざまな危険を回避することができませんでした

ひとりで危険に立ち向かうよりは、仲間と一緒に立ち向かった方が勝算があるのは当然ですよね。

 

そしてまた、それ以外でも生きるための原点である、食べ物の収集にも仲間は必要でした。

 

とくに日本の稲作は、単独行動ではできません。

仲間と共に協力して田を耕し、稲を植え、収穫することが必要です。

 

このように、昔から他人との協力体制は、自分自身の生存に関わる重要なこと。

であり・・

昔と暮らし方が変わった現代でも、それは同じことなのです。

ひとりぼっちは本能がイヤがる!

現代は、昔のようにすべて協力体制でなくても、ひとりで生きられないことはありません。

 

実際に・・

 

友達

ボクは別に仲間なんか欲しくないし、一人でもかまわないよ

 

こんな人がたまにいますよね・・

ですが、本当にそうなのでしょうか?

 

じつは、そういう人に限って、心の中では強く強く仲間を求めている場合が多いものです。

 

げんに、十分な財力があり、物質的にひとりで生きていくことが可能であっても、心が満たされることはありません。

 

なぜなら、先述したように、人類は昔から、他人との協力体制をもつことで、危機を逃れ、食べ物を得てきたからです。

 

この本能が残っている限り、私たちはみな、ひとりぼっちでいることに対して、つねに不安がつきまとうことに。

 

なぜなら、それは、昔でいうと「死」を意味するからです。


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どんな褒め言葉よりもまず日常の挨拶から

他人から承認されることは、何も大きなことを成し遂げたときだけに限りません。

 

たとえば、

 

笑顔

おはよう!

 

友達

元気にしてる?

 

2

お疲れ様!

 

これら、ささいな日常の会話であっても・・

「キミの存在をきちんと認めているよ」

というサインを示していることになるのです。

 

このように、日常的にいつも交わし合っている些細な挨拶はとても重要なことであり、

 

お互いの存在を認め合っている

 

という、とても大切な交流なのです。

褒められるとなぜやる気がでるのか?

ところで、他人から褒められたり、認められたりすると、やる気がでますよね

それはなぜでしょうか?

 

先述したように、欲求とは「不足している」と思っているものを「満たしたい」と願う強い気持ち。

 

つまり、他人から、褒められたり、認められることで、自分のその願いを満たすことができるのです。

 

しかし、ずっと満たされたままではおれません・・

 

しだいにまた「不足している」という思いが生まれ、再び「満たしたい」という願いがおこることに。

 

そのため、自分を褒めてくれる人、認めてくれる人に対しては、「何かをしてあげたい!」という気持ちがおこるのです。

 

さらに、そのような人に対しては、「私の不安を取り除いてくれる大切な人」という位置関係になり、絶大な信頼を寄せるようになるのです。

多くの人が失敗している順番

このように、人は誰でも、「相手に認められたい」という承認欲求をもっています

 

昔ならば、生死に関わる欲求。

そのため・・

とても強い欲求になってしまうがゆえに、多くの人が失敗するのが順番。

 

それは認める順番であり、多くの人が下記のようになってしまうのです

 

1番目 「相手に認められたい」

2番目 「相手を認めよう」

 

つまり・・

 

「自分を認めてくれた人」は「自分も認める」

「自分を認めてくれない人」は「自分も認めない」

 

このように思ってしまうのです。

 

しかし、これは大失敗。

 

なぜなら、世の中の大原則として、

何かが欲しい!と思ったときは、まず先に与える!

という仕組みになっているからです。

 

言い方を変えると・・

「自分が与えたものが自分が受け取るもの」

ということ。

 

ですから、あなたが、コミュニケーションを上手にこなそうとしている理由が「相手に認められたい」ならば、

まず先にあなたが「相手を認めてあげる」必要があるのです。

 

 

褒める効果を知れば気持ちが入る!

このように、より良いコミュニケーションをしていくには、褒めることがとても大切。

 

しかし、「なぜ褒められると嬉しいのか?」

この承認欲求の成り立ちを理解していることがとても重要なのです。

 

なぜなら、

このことを理解することによって、相手を褒めるときに、もし自分が同じことを褒められたら?とシミュレーションできるから。

 

それによって、ただ形式上の褒め言葉ではなくなり、相手の心に届く、本当の褒め言葉が生まれるのです。

 

 

松山くん松山くん

ボクだったら、こんな時に褒めらたら嬉しいな

 

 

堀内さん堀内さん

私だったら、こんな時にねぎらってもらえたら嬉しいな

 

 

このように、相手を自分に置き換えることができますよね。

 

そうすることで・・

 

相手から、「褒めてもらいたい!認めてもらいたい!」

 

と思うよりも先に・・

 

相手を、「褒めてあげたい!認めてあげたい!」

というふうに自然な形で思えるようになるのです。

 

褒められると嬉しい原理を知れば

自然な形で相手を褒めることができる