前回の記事では、褒めることの基本を知るために、
人はなぜ、褒られると嬉しいのか?
このことについて、承認欲求の成り立ちを探っていきましたよね。
では、いよいよ、実践していきましょう!
しかし・・相手を褒めることで立ちはだかる大きな壁があります。
それは、
「謙遜されてしまうこと」
せっかく相手を褒めても、謙遜されてしまい、かわされては意味がありません。
それに、相手を褒める側だって、「もしかしたら嫌われるかもしれない」というリスクを少なからず抱えています
褒めることに慣れていない人にとっては、とくに勇気がいりますよね
ですから、少しでもそのリスクを減らすことがとても大切なのです。
そこで、まずは相手に確実に受け止めてもらうために、「謙遜されない上手な褒め方」を覚えていきましょう!
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謙遜する日本文化が邪魔をする
ハッキリ言って、日本人は褒められることが苦手です。
なぜなら、昔から謙遜という文化が根付いているから。
謙遜とは日本人にとって美徳であり、傲慢に見られないためのスキルといってもいいでしょう。
確かに傲慢に見られない振る舞いはコミュニケーションでは大切です。
しかし、それは自分から発信した場合のこと。
相手から褒められた場合は、それを素直に受け取っても決して傲慢だとは思われません。
ですが、多くの日本人が、せっかく褒められてもクセのように謙遜してしまう場合がよくあります。
実際にあなたが、より良いコミュニケーションをしたいと思い、相手を褒めても、謙遜されてしまっては心の距離はなかなか縮まりません。
そこで、やみくもに褒めるのではなく、まずは褒めやすい部分からチャレンジしてみましょう!
外側を褒めると謙遜されにくい
相手を褒めるときは、具体的にいうと以下の2つのパターンに分かれます。
■相手の内側を褒める
■相手の外側を褒める
この2つのうち、相手が謙遜することなく受け止めてくれやすいのは、内側でなく外側です。
では、わかりやすく2つの場面をみていきましょう
※相手の内側を褒めたとき・・
あなたはとても努力家で素晴らしい人ですね
えっ?いやいや!そんなことないですよ~~
※相手の外側を褒めたとき・・
今日、キミが着ているTシャツかっこいいね!
え!ありがとう!コレ気にいってるんだ
このように、人は内側を褒められるとつい謙遜してしまうのですが、
外側を褒められると謙遜せずに受け止めてくれるものなのです。
では、なぜ内側よりも外側は受け止めてもらいやすいのでしょうか?
他人が決める印象の割合を思い出してみましょう
このように半分以上が外見の雰囲気です。
つまり、目に見えない内側からではなく、目に見える外側から入るわけですね。
なぜなら、内側は目に見えないうえに、誰でも壁をもち、なかなか見ることはできません。
ですから、よく知らない人から、目で見えない部分の内側を褒められても躊躇してしまうことに・・
この人は本当に私のことをわかって褒めているのかな
このように、疑ってしまうことすらあるのです。
しかし、外側はちがいます。
外側はすでに目に映った段階でオープンに晒している場所。
ですから、初めはその部分について褒めてみるわけです
すると、相手は素直に反応してくれるでしょう
あ!その腕時計!ステキね!
そう?ありがとう!
このように、謙遜されることも、疑われることもなく、受け止めてもらうことができるのです。
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女性はとくに外側に敏感
美に対する意識が高いのは男性よりもやっぱり女性。
外側を褒められると誰でも嬉しいものですが、とくに女性は強く反応します。
女性はつねに自分の外見が、周りからどのように見られているのか気にしています。
とくに、今までの自分から何か変わったことをしたときは、「これで大丈夫かな?」という不安が生まれるもの。
そのためとくに周りに対して敏感になります。
そんな相手の心理を考え、変わった部分に注目して褒めてあげると喜ばれるでしょう。
※たとえば髪をカットした女性に・・
へえ~髪をカットしたんだね~似合ってるよ
嬉しい~!ありがとう~
このように、上手に相手の変化について褒めてみましょう。
それには日頃から相手をよく観察しておくことが大切ですね。
心にないことはNG!
外側から褒めていくと、多くの人が謙遜せずに喜んでくれますが、NGな場合もあります。
それは、心に思ってもいないことを褒めてしまうこと。
なぜなら、本当に心から思っていない褒め言葉は、どうしても不自然になってしまうからです・・
今日のネクタイとても素敵な色ですね(・・本当は思ってないけど・・)
あ、ありがとう
このようにどうしても、態度や表情、そして声のトーンなどに表れてしまうことに・・
すると、相手もそれを感じてしまい、せっかくの褒め言葉も逆効果になりかねません。
相手を褒めるときは必ず、本当に自分が心から思っていることだけにしましょう。
今日から褒め言葉で突破口を開こう!
ご紹介してきたように、褒め方は、
■相手の内側を褒める
■相手の外側を褒める
この2つパターンがあることを覚えておきましょう。
そして、相手から謙遜されない褒め方をするには、まずは外側から褒めること。
服装、髪型、腕時計など、
まずは外側から褒めてみましょう。
コミュニケーションで大切なのは、最初の突破口を開くこと!
相手の外側を褒めることで、その突破口が開ければ、いよいよ内側に歩み寄ることができるのです。
外側から褒めると
多くの人は受け入れてくれる