会話はただ単に言葉と言葉のキャッチボールではありません。
心と心のキャッチボールでもあります。
以前の記事「笑顔がコミュニケーションに必要な理由とは?」でも書きましたが、
コミュニケーションではどんなテクニックよりも、笑顔がもっとも強力なパワーを発揮します。
しかし、いくら笑顔にパワーがあるからといって、作り笑いではぎこちないコミュニケーションになってしまいますよね。
そこで、もっと自然な形で笑顔を出すために活用したい言葉が「ありがとう」なのです!
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「すみません」は謝罪の言葉
本来ならば、感謝の気持ちを伝える場面で、よく「すみません」という言葉を使う人がいますよね。
※たとえば、落し物を拾ってもらったとき・・
あの、これ、落とされましたよ
あ、すみません!
※たとえば、順番をゆずってもらったとき・・
お先にどうぞ
あ、すみません
このように、「すみません」という言葉が口癖になっている人がたくさんいます。
しかし、
「すみません」とは、謝罪のときに使うもの。
感謝のときには適していません。
ではなぜ、多くの人が使うのでしょうか?
「すみません」は罪悪感からきている
日本人は小さい頃から、「他人に迷惑をかけてはならない」と教えられてきました。
つまり、感謝すべきところで、「すみません」と発してしまうクセのある人は、心のどこかで、
「相手の手をとらせてしまい、迷惑をかけてしまった」
と思っている傾向があります。
※さきほどの例でいうと・・
■落し物を拾ってくれた
わざわざ拾ってもらい迷惑をかけた
■順番をゆずってもらった
わざわざ順番をゆずってもらい迷惑をかけた
このように、相手の手をとらせてしまったことによる罪悪感の気持ちから、「すみません」という言葉が出てしまう状態になるのです。
しかし、これらは相手の方から進んでしてきてくれたこと。
なので、状況的に考えると「すみません」という言葉よりも、「ありがとう」という感謝の言葉の方が適していますよね。
「すみません」では笑顔になれない
感謝の気持ちを、つい、「すみません」で表現してしまうと大きく損をすることになります。
なぜなら、
「すみません」という言葉を使ってしまうと、ある欠点がおこるからです。
その欠点とは・・
「笑顔になれない」
ということ。
そもそも、相手に対して・・
迷惑をかけた
という思いがあるのですから、笑顔になれるわけがありませんよね。
ですから、
「すみません」と発すると、眉をひそめたり、申し訳ないという困惑した表情になってしまうのです。
すみません
・・・・・・
これでは、言われた相手も、自分のとった行動に対して、「良かったのかな?」と疑問が浮かび、あまりいい感情がわきません。
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「ありがとう」で笑顔になれる!
相手に感謝したい気持ちがあっても、素直に「ありがとう」と言葉にするのが照れくさいと感じる人もいると思います。
ですが、その照れ隠しから、「すみません」という言葉を使ってしまうと、せっかくの感謝の気持ちがストレートに相手の心まで届きません。
これではもったいないと思いませんか?
そこで、「すみません」という言葉で感謝を表そうとしたときには、意識的に「ありがとう」の言葉に変えてみましょう。
※落し物を拾ってもらったとき・・
あの、これ落とされましたよ
あ!ありがとうございます
いえ
※席をゆずってもらったとき・・
お先にどうぞ
ありがとうございます
いえ
このように、「すみません」を「ありがとう」に変えるだけで、自然と笑顔になれます。
そして、相手も笑顔になれるのです。
「ありがとう」をもっと使おう!
笑顔は、より良いコミュニケーションをとるための魔法です。
そして、「ありがとう」という言葉も、同じくらい大きなパワーをもつ魔法なのです。
日本人は感謝の場面で、「すみません」を「ありがとう」と同類語として使ってしまってる人が大勢いますが、それは本当にもったいないことなのです。
「すみません」と「ありがとう」は正しく使い分けましょう。
これからは、感謝したい場面で、「すみません」ではなく、「ありがとう」を使ってみてください。
「ありがとう」という言葉は、あなたの感謝の気持ちを増大させ、笑顔を導きます。
そして、受けた相手も幸せな気持ちになり、笑顔になれるのです。
照れくさいと思わずに、勇気を出して、「ありがとう」の言葉をドンドン使っていきましょう!
それが、どんなコミュニケーションの技を覚えるよりも、相手と良い関係を築くことができるコツなのです。
「ありがとう」
お互いが笑顔になれる言葉