以前の記事でも書きましたが、他人は自分とちがう世界に生きています。

他人は理解できない!あきらめよう!

そのため、価値観も違えば、物事から受ける感情もちがうことに。

 

ですから一緒にいると、どうしても妥協できないことがおこりますよね。

 

そこで・・

「相手に自分の不満を伝えたい」

という場面が出てきます。

 

しかし、相手に不満を伝えるのは誰でもイヤなもの。

 

では、どのようにすれば、上手に伝えることができるのでしょうか?

今回は相手も自分も気分を壊さないように、上手に不満を伝えるコツを覚えましょう!


スポンサーリンク



正しいことでも腹が立つ

人間は基本、「自分のことを認めてもらいたい生き物」です。

誰でも承認欲求があり、他者から認められると嬉しさを感じるものです

 

ということは、その逆・・

 

つまり、否定されるとショックを受けてしまいイヤな感情を抱いてしまうことに。

 

そして、それは・・

間違ったことではなく、たとえ、正しいことを言われた場合にもあてはまります。

 

※たとえば、あなたが相手の間違いを見つけて、親切心からアドバイスをしたとしましょう

 

 

松山くん松山くん

そんなやり方よりも、もっと良い方法があるよ

 

 

友達

あ、そう・・

 

 

あなたは相手のことを思って、アドバイスしたつもりでも相手はイヤな気持ちに。

 

なぜなら・・

自分を否定された!

と、感じてしまったからです

 

アドバイスというと聞こえはいいですが、実際は相手の現状を否定しているのと同じ。

 

人は誰でも、認められたい!という欲求をもっています。

なので、たとえ正しいことをアドバイスされても、自分のことを否定されては良い気持ちになれません。

 

「正しいことでも腹が立つ」

 

基本として、まずこのことを覚えておきましょう

 

自分が困っていることを伝える

では、相手に自分の不満を伝えたいときの場面で考えていきましょう。

 

相手に自分の不満を伝えたい時というのは、少なからず自分も困っている状態ですよね

 

ですから

 

あなたに~してほしい

 

と、相手に改善を求めるよりも・・

 

私が~してほしい

 

というふうに、「自分が困っている」ということを伝えるようにします

 

つまり、主語を「あなた」から「私」に変えて伝えること。

これによって、相手が受ける印象はガラリと変わるのです!

「助けたい」という気持ちを揺れ動かす!

人は誰でも他者から認められたい!という承認欲求をもっているため、困っている人がいれば「助けてあげたい」という本能が働くものです。

 

※しかし、あなたがもし、自分の不満を伝えるために、相手を主語にしてしまうと・・

 

 

堀内さん堀内さん

あなたが掃除をしないから部屋が汚くてイヤ

 

 

23

ムカッ

 

 

堀内さんは家族に部屋が汚いことを訴えました。

 

しかし、この言い方では、相手は「責められた」

つまり、

自分を否定された!

と感じて嫌な気持ちになってしまいました。

 

 

※では、良い対応例をみてみましょう

 

 

うさきち先生うさきち先生

主語を「あなた」から「私」に変えて、困っていることを伝えてごらん

堀内さん堀内さん

私は、綺麗な部屋じゃないと気持ちが落ち込んでしまうの

 

 

友達

そっか~、じゃ、これからはできるだけ片付けておくよ

 

 

このように、堀内さんは家族に「自分が困っている」ということを伝えました。

そして、家族はさきほどのように「自分が責められている」とは感じません

 

むしろ、堀内さんから困っている現状を訴えられることで、自分が行動を変えて・・

「助けてあげたい」

という気持ちがわきおこりました。

 

このように、相手を責めるのではなく、「助けたい」という本能を揺れ動かすことがポイントになります。


スポンサーリンク



目的をハッキリさせる

相手に不満を伝えるときというのは、困った現状を変えたい時でもありますよね

 

ですから、まずは目的の・・

「困った現状を変える」

このことをしっかりと見つめましょう

 

そして、「それを改善させるために相手に伝えるのだ」ということをハッキリさせるのです

 

それには、「あなた」を主語にして、自分の思うように相手を変えようとしても達成できません

基本、相手を変えることはできないのです。

 

ですから、「私」を主語にして、自分の困っている気持ちを伝えましょう

このようにして、初めて相手の行動を変えることができます。

 

これを、わかりやすくいえば、

「相手を変える前に、まず自分の対応を変える」

ということです。

 

相手に対して不満をもってしまう時というのは、少なからず自分にもなんらかの原因があるもの。

それを、「私」を主語にすることで見つめなおすことができるのです

 

このように・・

「あなたのために」ではなく、「私のために」

というところがポイントになります。

 

なぜなら、いくら、「あなたのために」と、訴えても本当にそれが真実なのかどうかわからないからです

 

さきほどの例でいうと、部屋が汚くても居心地が良いと思う人はたくさんいますよね。

 

このように、相手は自分とはちがう世界で生きているもの。

 

ですから、相手に対して自分の不満を伝えるときは、「私の気持ち」を軸にして伝えることが大切なのです。

 

自分からまず変わろう!

このように、相手に自分の不満を上手に伝えたいときは、主語を「あなた」から「私」に変えて伝えてみましょう。

 

そして、「あなた」が変わることで、私は助かる私は嬉しい・・ということを素直に伝えてみましょう

 

そうすれば、相手は不満を訴えられたとは感じません

責められたとも感じません

気分を害することなく、自分の行動を見つめなおしてくれるでしょう。

 

相手を変える前に、まず自分の対応を変える

 

このことを覚えておけば、不満を伝える場面に対しておおいに役立つことになるのです。

 

相手に自分の不満を伝えるときは

主語を「あなた」から「私」に変える