他人とのコミュニケーションの中心はやはり、会話ですよね。

いわば、会話とは言葉のキャッチボール。

それと同時に、「お互いの意志」のキャッチボールでもあります。

決して、ペラペラとしゃべれる人が会話上手ではありません。

大切なのは片方だけでなく、お互いが気持ち良く話せること。

そこで欠かせないのが「合いの手とあいづち」。

いわば、合いの手とあいづちは会話を進めていくエンジンのようなもの。

今回は会話を上手に進行させていくための「合いの手とあいづち」を学んでいきましょう!


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人は誰でも認められたい

私たちが誰でも強くもっている欲求のひとつに「承認欲求」というものがあります。

承認欲求とは、

「自分の存在を証明したい」

この想いが原動力になり、日常さまざまな形で現れてくる「生きるうえで欠かせない欲求」です。

ちなみに、あなたが他人とコミュニケーションを上手にとりたいと思っているのはなぜでしょうか?

■人間関係を良好にしたい

■仕事を順調に進めたい

このようないろいろな想いがあると思います。

ですが、その根底にはやはり・・

「自分のことを認めてもらいたい」

このことが必ず発信源になっているはずです。

それは、あなたがコミュニケーションをとろうとしている相手も同じこと。

では、まず先に相手を認めてあげましょう。

その大きな役割をしてくれるのが「合いの手とあいづち」です。

リアクションなしはNG!

相手との会話はまず挨拶から始まりますよね。

では、実際に会話を例にしてみていきましょう。

 

出勤し、エレベーターの中で会った上司に朝の挨拶をする松山くん

 

松山くん松山くん

おはようございます!

 

 

友達

おはよう!

 

 

松山くん松山くん

(・・・えっと・・次に何を話せば・・)

 

 

元気良く挨拶をしたものの、その次に何と話せばいいのかわかりません・・

 

 

11

今日は少し蒸し暑いね~

 

上司が天候の話題をふってきました。

 

 

松山くん松山くん

え・・あ・・・

 

 

無表情

・・・・

 

 

緊張して言葉がつまって出てこない松山くん。

ここで間が持たないようなイヤな空気が流れてしまいました。

 

 

うさきち先生うさきち先生

リアクションがないと相手は無視されていると勘違いしてしまうよ。頑張って「合いの手とあいづち」を入れてみよう!

 

うさきち先生のNGが入りました。

では、うさきち先生のいう「合いの手とあいづち」を上手に入れていくにはどうすれば良いでしょうか?


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合いの手は「あ行」「は行」

どんな合いの手をすればいいのか難しく考える必要はありません。

とりあえず、「あ行」と「は行」の合いの手を覚えておきましょう。

 

■あ行

あ・・・「ああ~」

い・・・「いいですね!いいね!」

う・・・「うん」

え・・・「ええ~」

お・・・「おお!」

 

■は行

は・・・「はい」

ひ・・・「ひどいですね」

ふ・・・「ふ~ん」

へ・・・「へえ」

ほ・・・「本当ですか?」

 

これらの言葉を使いまわすだけで、上手な合いの手を入れていくことができます。

では、実践してみましょう!

 

 

11

今日は少し蒸し暑いね~

 

 

松山くん松山くん

はい

 

 

16

こう蒸し暑いと仕事もなかなか進まなくなるねえ

 

 

松山くん松山くん

ええ~

 

 

2

取引先の近くに噴水があって涼しくて息抜きできる公園があるんだよね

 

 

松山くん松山くん

へえ~

 

 

4

たまに寄って一服しているよ

 

 

松山くん松山くん

いいですね~

 

このように、松山くんは「あ行」と「は行」の合いの手だけしかいれてませんが会話はうまく続くようになりました。

あいづちは「さ行」「おたべ」

では、さらに会話を上手に進めていくために「あいづち」も覚えましょう。

あいづちも簡単です。

とりあえず、「さ行」と「おたべ」を覚えておきましょう。

 

■さ行

さ・・・「さすがですね」

し・・・「知りませんでした」

す・・・「素敵ですね」

せ・・・「センスいいですね」

そ・・・「それで?」

 

■おたべ

お・・・「おっしゃるとおりです」

た・・・「確かに」

べ・・・「勉強になります」

 

では、実践してみましょう!

 

 

16

しかし、早く冷房を入れてくれないと困るねえ

 

 

松山くん松山くん

はい、確かに

 

 

21

でもさ、あまり早く冷房入れると女性陣が嫌がるだろ?

 

 

松山くん松山くん

ええ~はい

 

 

11

一度、○○くんにひどく文句を言われたことがあってね

 

 

松山くん松山くん

え?そうなんですか?知りませんでした

 

 

16

うん参ったよ。それに温度設定も難しいよね、とかく男は暑がりだからさ~

 

 

松山くん松山くん

ええ、おっしゃるとおりですよね~

 

このように、松山くんは合いの手に加え、「さ行」と「おたべ」のあいづちを入れることで上司との会話をうまく進行させることができました。

 

 

「認められた」という気持ちが信頼に

このように、合いの手とあいづちは会話を進めるための強力なエンジンになります。

そして、あなたが合いの手とあいづちをすることで相手は「認められた」、「受け入れてもらえた」と思い、信頼感をもってくれるでしょう。

このように日常のたわいもない雑談であっても、相手と着実に信頼感を高めていくことができます。

しかし、あまり深く考えすぎないでくださいね。

雑談はあくまでも雑談。

会話を聞くコツ その1(受け入れ)」でも書きましたが、まずはあなたが相手のことに関心をもつこと。

そして、自分とはちがう世界の話に好奇心をもつこと。

相手に気持ち良く話してもらうための、「合いの手とあいづち」ですが、お互いが楽しい気持ちで進めることが大切です。

そのためにも簡単にできる「合いの手とあいづち」をマスターして会話を進行させましょう。

相手の信頼感を得ることによって、お互いの壁が薄くなり、より良いコミュニケーションがとれるようになります。

合いの手とあいづちは

会話を進めるエンジン