コミュニケーションは会話がすべてではありません。
「笑顔がコミュニケーションに必要な理由とは?」でも書きましたが下記の図のように他人が決める印象の半分以上は外見の雰囲気です。
笑顔はもちろんコミュニケーションには必須ですが、どの場面でも笑顔でいれば良いわけではありません。
なぜなら、人の感情はその時の気分や出来事でコロコロと変わるから。
相手の感情に合わない態度をとってしまっては上手にパーソナルゾーンに入り込むことができません。
上手なコミュニケーションとは、
いかに「相手の心を開くか」です。
それにはまず、相手をしっかり観察して、相手と自分の態度を合わせることから始めてみましょう。
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一般的に良い態度が正解とは限らない
コミュニケーションをしていく上で、「これが良い態度だろう」という形がありますよね。
たとえば、
■礼儀正しい態度
■リラックスした態度
■元気ハツラツな態度
しかし、先述したように人の感情というのはその時々でコロコロと変わります。
またその人の性格もそれぞれであり、好む態度と好まない態度というものが存在するもの。
自分と合わない態度を相手にされてしまうと、誰でも居心地悪く感じてしまうでしょう。
こうなってしまっては相手の心を開くコミュニケーションをとることができません。
自分を中心に考えるとうまくいかない
あなたが今はリラックスしたい気持ちだからといって、相手の目の前にドカッと座って話し始めたらどうでしょうか?
相手も同じようにリラックスしたい気持ちでいればokなのですが、そうとは限りませんよね。
逆に相手がリラックスしている時に、あなたが勢い良く情熱的に話し始めたらどうでしょうか?
相手も勢いがある状態ならばokなのですが、そうとは限りませんよね。
このように人は、今の自分と合わない態度を向けられると、とたんに居心地悪く感じてしまうもの。
つまり・・
今、自分が「これで良い態度だろう」と思っている態度は、決して相手にとってはベストな態度ではないということです。
相手の態度に合わせてみよう
相手に居心地良く感じてもらうためには、相手の態度に合わせることです。
なぜなら、人というのは・・
今その時、「自分自身がとっている態度が、一番、居心地良い状態」だからです。
では、どのように相手に態度を合わせていけば良いのでしょうか?
■相手が嬉しそうにしていたら・・・
ニコニコ
なんか良いことでもあった?
相手が嬉しそうにしていたら合わせて嬉しそうにしましょう。
うん!まあね!
■相手が悲しそうにしていたら・・・
・・・・・
どうかした?
相手が悲しそうにしていたら合わせて悲しそうにしましょう。
うん・・じつは・・
このように、その時々の相手の状態に自分の態度を合わせていくことを「ボディランゲージ」といいます。
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しぐさをマネる
相手がわかりやすく「嬉しい」、「悲しい」という感情を表してくれたらわかりやすいのですが、そうとも限りませんよね。
今、相手がどんな気持ちなのか・・・
それは相手の心を開いてみないとわからないことがほとんどです。
その場合は、まず相手のしぐさからマネてみましょう。
つまり・・
相手
<足を組んで両手を膝に置いている>
自分
<同じように足を組んで両手を膝に置く>
相手
<テーブルに肘をついて顎を乗せている>
自分
<同じようにテーブルに肘をついて顎を乗せる>
このように相手がその時にとっている状態をマネすることで居心地の良さを感じてもらえることができます。
心は後回しでもok!!
人は行動する時、先に思いや目的があってから移すものですよね。
ですが、相手とコミュニケーションをとろうとする場合、相手の今の思いはわかりません。
なぜなら、相手は自分とはちがう世界に生きているのですから。
そんな相手と居心地良くコミュニケーションをとりたい場合は、まず自分の思いはいったん脇に置いてみましょう。
つまり、心は後回しにして行動を先に同調してみるのです。
相手の態度やしぐさをマネるボディランゲージは、心が入っていなくてもできることですよね。
それはまるで機械的な接し方のように思えますが、最初はそれでokなのです。
ボディランゲージをすることで相手がコミュニケーションに居心地良く思ってもらうことが先決。
居心地良い状態ならば、相手は心を開き、会話も進んでいくでしょう。
「相手の態度やしぐさをマネること」
それは結果的には、脇に置いていた心も追いつき、相手と親密なコミュニケーションがとれる良い方法なのです。
あくまでも自然体に
ボディランゲージは心がまだ入っていない状態なので、いかに自然に行うかが重要です。
それには何よりも相手をしっかり観察すること。
身体の姿勢だけではなく、呼吸の速さ、視線、手先のしぐさなど・・
細かく観察しながら、行いましょう。
ただ、ひとつ注意点があります。
相手と合わせるのが良いからといって全てを同じにしてしまうと自然体に見えなくなります。
そこで以下の点も試してみましょう。
■おおげさに合わせすぎないこと
■少しタイミングをずらしてみる
■ちがう部分を合わせる
このように、「全てを合わせよう!」とガチガチにならないことが大切。
たとえば、相手が手を動かしながら話してくる場合は、こちらは足を動かす・・など。
大切なのは「リズムを合わせること」です。
ぜひ、「相手の心を開く」コミュニケーションをするためにも、このボディランゲージを上手に利用してみてください。
態度を合わせて
相手を居心地良くする